給水ランプが点滅する|満水なのに消えない時のチェック5項目と直し方

給水ランプ点滅:水不足以外の原因(タンク位置・フロート・空気穴)を確認するイメージ 使い方・設定
水量→タンク→フロート/空気穴→キャップ/パッキン→再起動の順で確認。

「満水なのに給水ランプが点滅……」よくある悩みです。まずは落ち着いてください。多くは5つの基本チェックで自宅で直せます。順番に確認し、直し方どおりに進めればOKです。

チェック5項目

チェック① 水が満水ギリギリまで入っていないか(=エアロック)

水が満水ギリギリまで入っていないかチェックしてください。 タンクを外し、水面がキャップの空気穴を完全に塞いでいないかを見ます。満水だと空気室が作れず水が落ちず、給水不足と誤検知します。

直し方

  1. 水を少し抜き8〜9分目に調整。
  2. キャップを締め、タンクをゆっくり傾けて気泡を2〜3回抜く
  3. 水平な台でセットし、弱運転で様子見(1〜2分)。

チェック② キャップがきちんと閉まっているか(パッキン/Oリング)

キャップがきちんと閉まっているかチェックしてください。 キャップが斜め噛みしていないか、パッキンに砂粒・毛髪・白い固着がないかを確認。通気孔の詰まりでも点滅します。

直し方

  1. パッキンと座面を水洗い。固着はクエン酸1〜3%で短時間。
  2. 劣化(ひび・伸び・硬化)は交換。良好なら薄くシリコングリス。
  3. 正しい締め方:水平当て→手締め→最後に1/8回転の増し締め。

チェック③ タンクがきちんと装着されているか

タンクがきちんと装着されているかチェックしてください。 タンクが垂直に最後まで差さっているか、本体との隙間や台の傾きがないか。爪が中途半端だと給水しません。

直し方

  1. 本体を水平で安定した台に置き直す(厚い吸水マットは傾くことあり)。
  2. タンクをまっすぐ下に押し込み、カチッと止まるまで装着。
  3. 装着後は本体を動かさない(コード引っ掛けに注意)。

チェック④ フロート(水位センサー)の位置が汚れていないか

フロート(水位センサー)の位置が汚れていないかチェックしてください。 フロート周りにぬめり・白い膜があると浮きが渋くなり、点滅が消えません。直風でも誤動作します。

直し方

  1. 電源OFF→プラグを抜き、フロート周辺を水洗い。汚れはクエン酸で除去。
  2. 自由に上下するか確認。改善しなければ誤作動の詳細対処へ。
  3. 復帰後は直風を避け、壁当ての微風に調整。

チェック⑤ 受け皿・水路に白い縁取りやザラつきが出ていないか(=スケール)

受け皿・水路に白い縁取りやザラつきが出ていないかチェックしてください。 受け皿や水路に白い縁取り・ザラつきがあれば、ミネラルのスケール(固着)で水が細っているサインです。

直し方

  1. 分解できる範囲で受け皿・水路を開き、白い固着を確認。
  2. クエン酸1〜3%で30〜60分浸け置き→やわらかいブラシ→十分にすすぐ。
  3. 再装着後に弱運転で試運転し再発を確認。

用語解説は「スケールとは?」を参照。

スケールとは?(白い固まりの正体)

スケールは、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が、蒸発や加熱の過程で固まって白い石状の固着物になったものです。一般に「水垢」「カルキ汚れ」と呼ばれることもあります。

白い粉との違い:白い粉はミネラルが空気中で乾いて粉化したもの、スケールは本体内部で硬く固着したものです。どちらも原因は水中ミネラルですが、対処は「粉=掃除と水の見直し」「固着=クエン酸で溶かす」が基本です。

スケールが溜まりやすい場所とサイン

  • 受け皿・水路:白い縁取りやザラつきが出て、給水が途切れがちになります(満水なのに給水点滅)。
  • 超音波振動子(霧化板):白い膜で霧化効率が落ち、ミスト量が減ったり音が大きくなります。
  • 加熱部(スチーム式のヒーター):加熱効率が落ち、蒸気が弱い/出ないへつながります。
  • フロート・水位センサー周り:動きが渋くなり、給水ランプ点滅が消えません。
  • フィルターやトレイ:目詰まりで風量・加湿量が低下し、すぐ停止しやすくなります。

落とし方(基本はクエン酸 1〜3%)

  1. 電源を切ってプラグを抜き、対象部品を外します。
  2. クエン酸 1〜3%(目安:水1Lに10〜30g)を作り、30〜60分浸け置きします。
  3. やわらかいブラシでこすり、十分にすすぎます(粉残りは再付着の原因)。
  4. 水分を拭き取り、よく乾燥させてから組み戻します。

注意:塩素系漂白剤とクエン酸は同日に併用しないでください(有害ガスの危険)。固着が強い場合でも金属ヘラで削らないほうが安全です。

予防のコツ

  • 毎日:タンクとトレイをすすいで水切り。週1:軽いクエン酸洗浄。月1:完全乾燥デー(掃除ルーティン)。
  • 白い粉が多い環境では、水の見直し(RO/純水の併用)や除鉱カートリッジを検討。
  • 給水は8〜9分目で止め、キャップとパッキンの状態を毎回チェック(正しい給水)。

最後の確認と再発防止

それでも直らないとき

同じ点滅がすぐ再発する、異臭・発熱・水漏れを伴う場合は使用を中止し、エラー表示対処ガイドに沿って確認、メーカーへ相談してください。

よくある質問

満水にした直後だけ点滅して、少しすると消えます。

エアロックの可能性が高いです。8〜9分目に調整し、気泡を抜けば自然に消えることが多いです。

点滅のままでも運転できますか?

運転できても水路やセンサーが正常でないサインです。放置せず本記事の手順で必ず点検してください。

パッキンはどれくらいで交換しますか?

使用環境で変わりますが、ひび・伸び・硬化・白い固着が落ちない場合は交換目安です。型番で部品を確認しましょう。

クエン酸は台所用の粉で大丈夫?濃度は?

無香料の掃除用でOKです。濃度は1〜3%が基本(目安:水1Lに10〜30g)。十分にすすいでから再装着してください。

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