給水のコツは8〜9分目で止めることと、キャップとパッキンの状態確認。これだけで水漏れ・給水エラー・すぐ停止の多くを防げます。手順とNG、起きやすい不具合の対処までまとめました。
なぜ8〜9分目? / 正しい給水手順 / キャップ・パッキンのチェック / やってはいけない給水 / 給水後に起きがちな不具合と対処 / まとめ
なぜ8〜9分目?(満水ギリギリはNG)
満水ギリギリまで入れるとキャップ側の空気溜まりがなくなり、水路がうまく循環せず給水エラーや水漏れを起こしやすくなります。8〜9分目なら圧力変動の逃げができ、パッキンにも優しく、運転が安定します。
正しい給水手順
- 電源OFF→プラグを抜く。水平な台で作業します。
- タンクを外し、キャップを上にして置きます(逆さのまま放置しない)。
- 蛇口のぬるま湯(40℃以下)で、8〜9分目まで静かに給水。
- キャップとパッキンを点検:異物や砂粒・毛髪がないか/ひびや伸び・劣化がないか。
- キャップを水平に当てて手締め→最後に1/8回転だけ増し締め。斜め噛みはNG。
- タンクの水滴を拭き、水平にセット。ふたやトレイのセーフティ検知を正規手順で。
- 弱運転で試運転し、タンク根元・底面のにじみがないか確認します。
キャップ・パッキンのチェック
- Oリング(パッキン):変形・ひび・硬化は交換。良好なら薄くシリコングリス。
- 砂粒/白い粉:クエン酸1〜3%で短時間の当て置き→よくすすぎ。
- 固い/閉まらない:固いキャップの正しい外し方・締め方を参照。
やってはいけない給水(理由付き)
- 満水ギリギリ・あふれるまで:圧力逃げがなくなり、水漏れやエラーの原因。
- キャップ斜め締め:ゴムが噛んで微細な漏れ→トレイに溜まって検知。
- 熱湯:変形・接着劣化の恐れ。ぬるま湯(40℃以下)まで。
- 運転中のタンク着脱:セーフティ誤作動や漏れの原因。必ず停止してから。
給水後に起きがちな不具合と対処
| 症状 | 主な原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 満水なのに給水ランプ点滅 | フロート検知不良/キャップ緩み | 給水ランプ点滅を参照。キャップ再締め・砂粒除去・フロート清掃。 |
| 底面が濡れる・にじむ | パッキン劣化/斜め締め/ひび | キャップの正しい締め方・Oリング交換・水漏れ対処。 |
| 蒸気が出ない/弱い | スケール詰まり・置き場所 | クエン酸洗浄・置き場所見直し。 |
まとめ
給水の正解は8〜9分目+キャップ/パッキン確認+水平セット。この基本で多くのトラブルは防げます。異常を感じたら停止→確認→弱で試運転へ。
関連:タンクキャップが固い・閉まらない / 給水ランプが点滅する / 水漏れする / クエン酸洗浄 / 水は何が正解?
よくある質問
9分目を超えて入れてしまいました。
少し水を抜いてからキャップを外し、パッキンと座面を拭いて再装着。にじみがあればOリング交換も検討。
タンクを戻すときに毎回にじみます。
斜め噛みの可能性。水平当て→手締め→1/8回転を徹底し、座面とOリングを清掃してください。
水の種類は何が良い?
基本は水道水。白い粉が気になるときは除鉱カートリッジやRO/純水の併用を検討。


コメント